金ケ崎秀明議員に関する問責決議を可決

 共産党など3会派が提出した「金ケ崎秀明議員に関する問責決議」が、出席議員全員が賛成して可決されました。なお採決にあたって、社会議員団3人と宇治維新の会のうち1人が退場し、採決にくわわりませんでした。

「金ケ崎秀明議員に関する問責決議」

 金ケ崎秀明議員が「妻子がいるにもかかわらず、離婚者のための婚活サイトに登録し交際相手を探していた」(産経新聞6月10日)ことが明かになった。

 宇治市議会は平成23年4月市議会基本条例を制定し、同条例第3条2項で「議員は、市政が市民の厳粛な信託によるものであることを認識し、その信託にこたえるため、政治倫理の向上と確立に努めなければならない」と議員の活動原則を定めた。

 金ケ崎秀明議員の行為は、市議会基本条例に定めた政治倫理を踏み外し、宇治市議会の信用を失墜させるものである。

 よって、宇治市議会は、金ケ崎秀明議員に対しその責任を明かにすることを強く求めるものである。

以上決議する。                               平成25年6月27日            宇治市議会

核兵器の廃絶を  平和行進が宇治に

 

 宇治市役所前での集会6月24日、核兵器の廃絶を求めて全国を歩いている、平和行進が宇治市に入りました。朝、宇治市役所に集合した平和行進の一行は、全国のすべてのルートを歩き続ける「全国通し行進者」、京都府内(山科から相楽まで)を歩き続ける「府内通し行進者」、そしてこの日宇治から城陽までの行進に参加する方々、途中から久御山の方々も合流して約170人の多彩な顔ぶれでした。集会と行進に党議員団と前窪府会議員が参加しました。

 今年の「全国通し行進者」には、フィリッピンからマラヤ・ファブロスさんも参加。彼女は、お母さんが平和運動に参加されており、原水禁世界大会にも参加をされていた縁で、今回初めて平和行進の全ルート踏破に挑戦されました。行進中は、「核兵器全廃はいつするの?」「いまでしょう!」と日本語で呼びかけ、道行く方々の注目を集めていました。
  今年の原水禁世界大会の長崎での開会総会には、国連のアラン・ケイン軍縮問題担当上級代表が出席します。同代表は、国連の軍縮問題の責任者で、昨年も出席し、「国連はみなさんのパートナーです」というパンギムン事務総長のメッセージを代読しました。
 
 

国保引下げ条例、自民・民主・公明が反対し「否決」(文教福祉常任委員会)

 党議員団は、社会議員団・宇治維新の会と共同で、国保条例改正案を提出し、高すぎる国保料の引下げを提案しました。

 提案者を代表して坂本優子議員が、提案理由説明を行いました。その中で、宇治市の国保料が京都府内15市中2番目に高い、所得200万円4人家族で医療分が21万7570円にもなる、国保会計が2009年度以来4年連続で巨額の黒字を出しながら保険料を引き下げずに基金に繰り入れている、保険料の上昇を抑えるための一般会計からの繰入も府内平均より大幅に少ない、などを指摘しました。提案内容は、所得280万円の4人家族を例にとると年に2万5000円の引下げとなるものです。

 審議の中で、今年度の保険料の納付通知が届いているが、国保課の窓口に1日に300人もの問い合わせが殺到するなど、高すぎる保険料への市民の悲鳴のような声が市役所のもとどいていること、2013年度の保険料据え置きを答申した国保運営協議会には「2012年度の収支見込は、3億28,332円の黒字見込」と報告していたが、5ヵ月後には「7億23,773円の黒字」と黒字が倍以上に膨れていること、などが明らかとなりました。

 一方で、無会派議員が「黒字は多いとは思わない」「今値下げは時期尚早」、民主党議員が「一般会計からの繰入は極力おさえるべきだ」、公明議員は「値下げより、据え置きを続けること」と主張。

 討論では、公明党の河上議員が「一般会計からの追加投入は市民負担、事業運営の観点から困難」として反対。共産党の宮本議員が、「宇治市の国保料は、不況で収入が減り続けている市民にとってはあまりにも重い負担」「収入を少なめにし、支出を多く見積もって会計見通しが大変だといいながら、決算すると大幅な黒字ということを4年も続けている。これでは市民の国保会計への信頼を損なう」「これ以上安定運営を口実に、値下げせずに貯金を増やすことは許されない」と賛成討論を行いました。採決の結果、共産委員が賛成しましたが、自民・民主・公明・無会派の議員が反対し、否決となりました。

条例案は、この後、27日の本会議で審議・採決されます。

金ケ崎市議、既婚なのに婚活サイトに登録し、交際

 地元紙に、「妻子ある身で再婚サイトに登録 宇治市議」と報道された問題は、「妻子、家族のある立場でありながら再婚を考えている人たちの婚活サイトに登録し」「30代の女性に『自分はバツイチ』などと話して交際」。市議には妻も子どももいることが判明、別れ話がもつれて発覚したものです。「前代未聞の事態」に、各派幹事会で対応が協議されてきました。

 当事者である金ケ崎秀明議員(自民党)は、議長に「ご心配をおかけした」「議員の前で説明したい」と申入れ、6月7日の全員協議会で本人からの説明が行われました。

 全協の席上、金ケ崎議員は、「(離婚者むけの)サイトの趣旨を理解せず」、「手順を誤った」、「反省すべきはサイトの契約約款の見落し」と主張。党議員が、「市や市民の名誉、議会の信用失墜について」の考えをどうかと質問したのに対しても「手順の誤り」を繰り返すだけでした。

 2011年に宇治市議会が制定した「議会基本条例」には、市民に選ばれた議員としての倫理観が厳しく掲げられています。金ケ崎議員の行為は、「手順の誤り」で済まされるものではありません。

共産党、国保料引下げを提案

4人家族で2万5千円の引下げを提案

 高すぎる国民健康保険料が市民の重い負担になっています。「高すぎる国保料をなんとかして」という声が噴出しています。宇治市の国保会計の実施収支は、2009年度5億6千万円、2010年度7億4千万円、2011年度2億8千万円、2012年度5億4千万円(見込み)と、4年連続で巨額の黒字をだしています。国保加入者は、年金生活者、個人事業者、失業や非正規雇用の人などで、収入の少ない人が多くをしめています。黒字なら保険料を引き下げて、市民の負担を軽くするのが行政の責任です。

 また、宇治市の国保料がよその自治体とくらべても高くなっている原因は、一般会計からの繰入金が少ないからです。共産党議員団は、繰入金を他の自治体なみに引き上げることを財源にして、国保料を引き下げる条例案を提案しました。条例提案にあたっては、市議会の全会派に共同提案をと呼びかけています。

                                  25年度宇治市国保料(医療分)     共産党の引下げ案

   所得割 (所得の)                 8.37%              8.37%

   均等割(1世帯あたり)    25,200円                    20,200円

   平等割(1人あたり)      27,400円                   22,400円

橋下発言に抗議する女性議員の声明  公明市議が反対

 市民から議長に、「宇治市議会の女性議員の連名で、橋下市長への抗議声明を出してください」旨の陳情がありました。宇治市議会の女性議員は、田中議長(民主)と共産党が坂本・木沢の2人、公明党が関谷・長野の2人、計5人です。陳情を受けて、議長は、女性議員と抗議声明について協議をしましたが、公明党議員は「女性議員だけで態度表明するということにはならない。態度は5月臨時会ですでに示した。」と反対し、田中議長も「女性議員全員がそろわないと」としたため、女性議員による抗議の態度表明は実現しませんでした。

 5月臨時会では、共産・社会が「橋下徹大阪市長の『旧日本軍『慰安婦』は必要だった』発言に抗議する決議」を提案しましたが、自民、民主、公明が反対しました。公明党議員の「5月臨時会で態度は示した」は、これをさしています。同趣旨の決議は、京都市議会で維新の会系1人を除く全会派が賛成して可決されており、城陽市議会でも11日の市議会で緊急提案され、可決するものとみられています。宇治市議会での、公明党などの態度は、きわめて異例のものとなっています。

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