2013年度宇治市予算案への反対討論

3月28日(木)の宇治市議会本会議において、党議員団の坂本優子議員が、宇治市の2013年度一般会計予算など4議案に反対し、共産党議員団と社会議員団が共同で提案した、民間集会所への補助金の拡充のための条例に賛成する一括討論を行ないました。

反対の理由は、第一に、市民の暮らしや地域経済を応援する予算になってないこと、第二に、子育てや教育の予算があまりにも少ないこと、第三に、住民自治をないがしろにし、安心・安全なまちづくりをすすめる予算になっていないことです。

民間集会所への補助金の拡充のための条例は、宇治市が1年以上前から民間集会所への助成拡充を約束してきたこととほぼ同趣旨のもの。市が、公立集会所廃止が頓挫したのにともない、民間集会所支援も延期するとしたために、党議員団が約束どおり進めるべきだとして提案したものです。

採決の結果、一般会計予算などが賛成多数で可決、民間集会所への補助金の拡充のための条例は、共産・社会に加えて、自民の一部と宇治維新の会が賛成して一票差で可決されました。

坂本議員の行った討論の全文は次をクリックしてください 2013年度予算に対する討論

共産など提案の民間集会所助成条例が可決

 公立集会所の廃止は無期延期に

 公立集会所の管理者制度を廃止し、小修理などを地元負担とする集会所廃止計画は、4月1日の施行直前になっても1ヶ所も賃借契約が成立せず、市長から実施を期限をつけずに延期とする提案が出され、議会で可決されました。市が開催した説明会でも、パブリックコメントでも、市民から多くの反対の声があったのに強行しようとして頓挫したのです。市民の声が悪政をストップさせました。

民間集会所助成条例  委員会では否決、本会議では逆転可決

 宇治市の「集会所再生プラン」では、公立集会所の廃止とともに、民間集会所の修繕や維持費に助成を拡充することが盛り込まれていましたが、公立集会所廃止の延期にともなって、民間集会所への助成拡充も延期するとされていました。民間集会所への助成拡大は、議会では一致して実施を求めてきたもので、地域でも実施を前提に準備をすすめているところもあります。党議員団では、市が約束していた民間集会所への助成拡大を実施するための条例を、社会議員団と共同で議会に提案しました。条例案は、3月25日の予算委員会では1票差で否決されましたが、28日の本会議では、1票差で逆転可決されました。条例には、提案した共産・社会に加えて自民の2人(1人は反対、1人は退場)と宇治維新の会が賛成、民主・公明が反対しました。

可決された、民間集会所環境整備事業費補助金の交付に関する条例

消費税増税中止を求めて、重税反対統一行動

宇治税務署へむけてのデモ行進

安倍内閣が、来年4月からの消費税増税を前提とした経済政策を進める中、「3.13重税反対全国統一行動宇治集会」が開催されました。3月12日午後、伊勢田の勤労者福祉会館は300人を超える参加者であふれました。

主催者あいさつで、村田宇治民商会長(実行委員会福委員長)は、「安倍政権の経済政策は、借金の膨大な増加で大型公共事業と大企業減税・軍事費増額をすすめるもので、消費税増税と社会保障削減がすべての前提にある反国民的なものだ。すべての国民階層が立ち上がり、政策転換の声を上げていこう」と呼びかけました。共産党市会議員団からは山崎恭一議員が、「消費税増税反対、TPP加盟反対、原発ゼロ、憲法改悪反対など国政の重大問題で、国民世論の多数派が形成されている。みなさんのこの声を国政に届け、参議院選で、国民世論に敵対する勢力にきびしい審判を下そう」とあいさつしました。

集会後、参加者はデモ行進に移り、「消費税増税反対」などアピールしながら、宇治税務署まで行進しました。

3.11原発なくそう提灯ウォーク

『脱原発提灯』に点灯する参加者

福島原発事故から2年たった3月11日、原発なくそう宇治の会が呼びかけた、「3.11原発なくそう提灯ウォーク」が行われました。安倍内閣が、国民多数の声に逆らって、原発再稼働の推進を宣言するなか、参加者は、考え方や立場の違いを超えて、原発即時ゼロの実現のために集まりました。

夕闇がせまる6時半、市役所前に約100人が集まり、市民団体、労働組合、市民団体、市会議員、個人など多彩な参加者が、それぞれの原発ゼロへの思いを語り、その後、原発ウォークが出発しました。

ウォークは、原発なくそう宇治の会オリジナルの『脱原発提灯』に灯をつけて、かざしながら歩きました。「原発いらない」「再稼働反対」「大飯を止めろ」と市民にアピールしながら京阪宇治駅まで行きました。

集会所廃止条例の廃止を求める修正動議を提出

 3月8日の市民環境常任委員会で、「集会所条例を廃止する条例の一部を

改正する条例」が審査されました。この改正案は、4月1日に予定していた

集会所の新制度への移行が市の見通しが甘く実施が困難となったため、

施行を延期するというものです。

 党議員は、現行制度による集会所の管理運営を継続するために、元の

集会所廃止条例そのものを廃止すべきだとして、修正動議を出しました。

修正動議は、自民・民主・公明などの反対で、否決されました。

 その後採択された 「集会所条例を廃止する条例の一部を改正する条例」

は、施行日を「別に条例で定める」となっており、この4月1日からも、現行の

集会所運営が続くことになります。

集会所廃止条例廃止の修正案理由

被災者への見舞金はもっと広く支給すべき

 

2012年8月決壊した弥陀次郎川

  昨年8月の京都府南部豪雨災害について、市が救援募金を募ったところ、市民から2766万7566円の寄付が寄せられました。1次分として9月に1200万円が被災者に見舞金として支給されましたが、その範囲は、家屋の全壊・半壊・床上浸水に限られており、床下浸水、車両や住宅設備の被害者、事業所の被害などは対象外にされていました。豪雨対策特別委員会など議会でも、多くの議員から「支給範囲を広げるべき」旨の発言があり、党議員団は広く被災者に届けることが、寄付を寄せた市民の思いにこたえることになると主張しましたが、市は第2次の見舞金支給でも同じ範囲に限定して支給する提案をしました。

 共産党の坂本優子議員は、3月5日の本会議において、「(見舞金は)床下浸水被害者や事業所等にも支給すべき」と指摘しながらも、「少しでも早く被災者に支給されることになったことであり」賛成する旨の討論を行いました。

討論全文 補正予算7号に対する討論(被災者見舞金の支給について)

山宣の遺志を継いでー墓前際に参加ー

善法墓地で開かれた墓前祭

 治安維持法の改悪に当時の帝国議会でただ一人反対し、右翼に暗殺された国会議員山本宣治。宇治の料理旅館「花やしき」の出身で、同志社大学で生物学を教える学者でもあり、人々から親しみをこめて「山宣」と呼ばれていました。山本宣治の墓の傍らには、山本宣治顕彰の記念碑が建てられています。碑には、暗殺される直前の演説の一節、「山宣ひとり孤塁を守る。だが私は淋しくない。背後には大衆が支持してゐるから」が刻まれています。

 凶刃に倒れた日、3月5日には、毎年、山宣の墓のある善法墓地で山宣墓前祭が行われています。議員団は、今年も3月5日に開かれた第85回墓前祭に、議会の合間をぬって参加しました。

 墓前祭には、東京や鳥取から遺族も参加し、200人以上が参列しました。実行委員長の小松直人 宇治城陽久御山労働組合協議会議長が、「今の政治は大変に危険な状態。山宣の遺志を継いで、憲法改悪反対など、運動を大きくしてたたかおう」と墓前に誓いました。山宣の孫の医師、山本勇治さんが、「今こそ宣治の遺志を生かし、平和で豊かな生活をみんなで築こう」と訴えました。

 

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