「2013年6月定例会について」を発表

2013年6月市議会定例会について

                   2013年7月8日 日本共産党宇治市会議員団

 宇治市議会6月定例会(6月3日開会、6月27日閉会)で、私たちは国民健康保険料引下げ条例を提案するなど対案も示し、市民の暮らしを守るために全力をあげました。

 1.   国保会計9.4億円の実質黒字。4人家族で2万5千円引下げ条例を提案

2012年度の国保会計決算は7.2億円の黒字でした。基金積立て2.2億円とあわせた9.4億円が実質黒字です。

高すぎる国保料の通知が市民の手元に届き「高すぎる」と悲鳴が上がっています。6月17日~21日の通知が届いた最初の5日間だけでも1200人の市民が市役所にこられました。

共産・社会などで国保料引下げ(世帯割り、人数割り各5000円減額)条例を提案しました。自民・民主・公明が「(黒字基調が続き)(業績見通しと決算データとの乖離があり)各種実績数値に対し慎重な検討を(公明議員の反対討論)」と国保の財政運営を問題視しながら、「引下げ条例」に反対し、引下げは実現しませんでした。

2.   安倍悪政から市民の暮らしを守れ

安倍政権の経済対策の悪影響についての党議員の追及に、市は「運輸業をはじめ資材等を輸入で賄われている産業や燃料を必要とする産業等において、影響が出始めているのではないか」「中小企業を100社見込みで訪問」し実態を把握すると答弁しました。

3.   被災者の避難住宅の延長、バス路線廃止撤回、生活踏切廃止反対など要求

昨年8月豪雨の被災者10世帯27人が今もなお公営住宅に避難所として入居しています。この入居期限は1年となっています。土地が復旧工事ヤードになっている等、未だに住家を確保できない被災者が多くおられます。期間延長もしくは、仮設住宅を提供すべきです。市は「入居期間の延長等の対応について慎重に検討」と答弁しました。
 永年空き家になって管理不十分な住宅の適正管理について条例を制定するなど対策すべき、との党議員の質問に市は「空き家対策は、喫緊の課題と認識しており、条例化にむけて取り組む」と答弁しました。

バス路線が市内3地区13路線の廃止によって当該地域の住民から困惑と復活を求める声があがっています。しかし、市は「困ると言った苦情は少な」いと強弁し、路線復活を拒否しました。

宇治市内には遮断機など安全装置のない「生活踏切」は、市道認定された道の踏切4ヶ所など6ヶ所あります。党議員の安全対策を求める質問に市は「廃止を前提に検討を進める」としました。

4.憲法96条改定、道州制許すな

党議員の「憲法96条改定」についての質問に、市長は「慎重な対応が必要」と反対する態度を示しませんでした。また道州制について「今の道州制の考え方については反対せざるを得ない」と発言しました。

5.   塔の島サクラ伐採問題、宇治市は責任果たせ

国土交通省が塔の島でサクラなど100本を伐採し社会問題になっています。塔の島周辺は、宇治市が景観法による景観重点地区に指定。特別風致地区などに指定されており宇治市のシンボル的景観です。さらに宇治市は塔の島を景観条例で景観重要公共施設に指定しています。したがって、たとえ国であっても京都府であっても、宇治市の方針に従わねばなりません。宇治川の景観を守る宇治市の姿勢が大切です。宇治市は「アンケート結果等を踏まえ様々な提案を行っていく」と答弁しました。

6.「過労死防止基本法」制定を求める意見書、全会一致で可決

「過労死防止基本法の早期制定を求める意見書」が全会一致で採択されました。この宇治市議会での意見書可決は、全国の市町村議会で12番目となります。

7.妻子あるのに再婚サイト登録の自民市議。問責決議可決

自民党(現在会派離脱)の金ヶ崎秀明議員が、独身であると偽って離婚者を対象にした再婚サイト(婚活サイト)に登録し、女性と交際しトラブルを起こしていました。市議会は「金ヶ崎秀明議員の行為は、市議会基本条例に定めた政治倫理を踏み外し、宇治市議会の信用を失墜させるものである。」として、問責決議を全員一致(社会議員団等4議員は退席)で可決しました。

                      以上

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