太閤堤跡歴史公園事業の契約議案に対する反対討論

9月定例会に、88億円規模の巨大公共事業・太閤堤跡の歴史公園事業の契約議案が提出されました。市民的な関心も高く、関連する請願が4件も提出され、その審議が深夜に及ぶなど激しい議論が交わされました。請願を提出した市民や関係者も深夜まで傍聴しました。

採決にあったって、山崎たすく議員がおこなった反対討論を紹介します。下線部をクリックしてください。

(仮称)太閤堤跡歴史公園契約議案への反対討論(2018年9月定例会)

太閤堤跡の歴史公園議案が可決

10月16日、9月定例会最終日の本会議で、太閤堤跡の歴史公園(「(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園」整備運営事業に係わるの契約議案が、共産と宇治維新が反対、自民・うじ未来(国民民主党系)・公明などが賛成して可決されました。

本会議での議決に先立ち、議案を付託されていた建設水道常任委員会では賛成3・反対3の可否同数となり、委員長決済で「可決するべきもの」とされました。その際に、水谷修議員が少数意見の留保を提起し、山崎たすく・片岡栄治の2議員が賛成したため本会議に「少数意見報告書」が報告されました。

少数意見の報告書全文は下線部をクリックしてください。委員会審査報告30-09(少数意見の留保)

宇治公民館建替えての請願 4議員が反対して不採択

10月3日文教福祉常任委員会に付託された「宇治市民会館・公民館の建て替えを求める請願」の審議が行われました。

請願は、酒井幸代さん(槇島町在住)と平田とみさん(天神町在住)から提出されたもの。請願項目は、①宇治市民会館・公民館を建替えること、②(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園運営整備事業を見直すことの2点で、この日の委員会では①が審議され、翌4日の建設水道常任委員会で項目②が審議されます。

参考人として陳述した酒井さんは「市民会館・公民館の閉館で、社会教育団体や公民館サークルは活動がお大きく制限されている」「歴史公園に多額の税金をかけるのは納得ができない。観光客ではなく、市民の税金は市民委還元すべき」と話しました。

宮本繁夫委員は、教育委員会は公民館を建替えない理由に、公民館の単独整備には国の補助がつかなくなっていることをあげているが、全国の自治体では様々な国補助制度を活用して公民館を建替えている事例がある。調べて生涯審に示して審議をすべきと追及。伊賀教育部長は、生涯審から依頼があれば提供したい」と答えました。

討論では、松峯茂議員(うじ未来ー国民民主党系)が「財政も厳しくすべての公共施設を残すのは難しい」と反対し、大河直幸委員(共産党)が「市教委が社会教育の発展を展望するなら公民館はなくてはならない施設」と請願に賛成しました。採決にあたっては、共産の2委員が賛成、自民・公明・うじ未来の4委員が反対して不採択となりました。

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