市民から質問・意見・要望があいつぐ 「第3回市民と議会のつどい」

 宇治市議会は、4月13日、「宇治市議会基本条例」にもとづく「市民と議会のつどい」を開催しました。

 今回は3回目で、はじめて議会棟を会場として開催され、約70人の市民と議員27人が参加しました。

 はじめに、宇治市の2014年度予算審議について、予算特別委員長と各会派から報告されました。共産党の水谷議員は、「この予算の特徴点について、①こどもの医療費が小学校卒業まで無料になることになったが、このことを求める市民請願や党議員団の条例提案などが、議会で反対があり否決されてきたが、運動が広がり実現することとなった。②高すぎて5年連続の大幅黒字になっている国民健康保険料を値下げすべきだと、社会議員団と共同提案したが、予算委員会で賛成6、反対7で否決された。③党議員団は、予算委員会で、「みなし寡婦・寡夫控除をおこなうべき」、「塔の島などの景観を守るために市が権限を強める景観地区指定をすべき」、「学校施設の改修、特にトイレ改修、ライフラインの耐震改修が大幅に遅れている」、「路線バス13路線が廃止になったが、バス復活に宇治市が努力すべきだ」、「豪雨災害被災者への冷たい仕打ちの改善を」などを求めました。
 参加した市民からは、「中学校給食についての考えを聞きたい」、「国保料の値下げ案に反対した会派に、その理由を聞きたい」などの質問がいくつも出されました。また、「名前はひかえるが、市会議員は品格を汚さないように」との注文もありました。つどいには、身体障害者や聴覚障害の方々も多く参加していて、「路線バス廃止問題に対して、障害者の移動手段がなくなる」「中程度の障害者にもタクシー券配布してほしい」「手話通訳者を増やしてほしい」「手話通訳や要約筆記者の養成講座がここ数年開催されていない」などの意見や要望がだされ、つどいは少し時間を延長して続けられました。
 「市民と議会のつどい」は、議会基本条例の作成・検討のなかで、他の自治体でも実施が増えている「議会報告会」を宇治市でもやってはどうかという意見が出て、党議員が「決まったことを報告するだけの『報告会』ではなく、市民と議会が意見交換できるようなものにしては」と提案して、「つどい」という形で実現したものです。
 
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