第89回山宣墓前祭に参加しました

 3月5日は治安維持法改悪に反対して暗殺された労働農民党代議士山本宣治の89回目の命日です。宇治市善法墓地の山本家の墓前で、第89回山宣墓前祭が開かれました。朝からの雨の中、100数十めの方が参加しました。

墓前祭は、新日本婦人の会と年金者組合の有志による「平和コーラス」の指導で、山宣追悼歌を合唱して始まりました。

あいさつに立った本庄豊実行委員長は、「山宣が命を懸けて反対して治安維持法、そのもとで戦争に反対する人々が弾圧され、人々はものも言えない状況におかれて、日中戦争、アジア戦争と戦争は拡大していきました。1945年の敗戦までに、アジア全域で2000万にん、日本で320万人が犠牲になりました。二度とこうした惨禍を繰り返さない誓いを込めて日本国憲法が作られました。ところが今、安倍政権は憲法を変えて戦争できる国に変え、機密保護法なでもも言えない状況をつくろうとしています。私たちは、山本宣治さんの遺志を受け継ぎ、憲法を守りぬいて、民主主義を守り、戦争を阻止することを決意します。」と語りかけました。

追悼の言葉に立った、つなぐ京都・弁護士の福山和人さんは「今日は私の生まれた日でもあります。宇治で育った私は、小さい時から父に『この日に生まれたお前は、山宣の志を受け継がなあかんで』と言われてきました。今また戦争の危機が迫っている時期に、憲法法と暮らしを守るために知事選挙への立候補を決意したことは、山宣の遺志を受け継ぐことにもなると考えてのことです」と決意を語りました。(写真は、追悼の言葉の語る、福山和人さん)

続いて、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟、全日本年金者組合、日本国民救援会、民主青年同盟、新社会党、日本共産党が追悼の言葉を述べました。献花、メッセージ紹介の後、やましろ健康医療生協の看護師の方が、「89年目の命日に墓前につどい、あなたの生涯に思いをよせ、その遺志を受け継ぐ誓いを新たにしています‥と「墓前の誓い」を読み上げ、参列者全員で確認しました。また、「9条改憲に断固反対し、撤回を求める」決議を、安倍晋三内閣総理大臣宛送付することを提案・承認されました。

最後に、山本家、山宣の孫にあたる山本勇次さんからお礼のあいさつがありました。

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