国保会計の黒字を保険料引き下げに―修正案を提案

国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)に対する修正案の提案説明をおこないます。

国保会計は、7年連続の大幅黒字となっていますが、その黒字が国保料の負担軽減に活かされていません。積み立ててきた基金は、27年度末で9億8289万6千円の見込みです。本修正案は、これ以上の基金への積立をやめて、その分を次年度会計に繰り越して国保料引き下げに活用することを意図しています。

 3月定例会に市から国保特別会計の補正予算が提案されました。27年度の会計は、4億7千万円の黒字が見込まれるので、その半額2億4千万円を基金に積み立てるという内容です。 

 国保の基金はすでに10億円にのぼっています。党議員団は、これ以上基金に積み上げるのはやめて、来年度の保険料引き下げに活用するという修正案を提案しました。

 以下は議会運営委員会での山崎恭一議員の提案説明です。

 修正案を修正案の内容は、基金積立2億4,169万9千円を削除し、予備費を同額増額するものです。

  27年12月の国保運営協議会の時の決算見込みでは4億7千万円もの黒字です。これは当初予算における収支の見込みを誤り、保険料を高く設定しすぎたことから生じたものです。取りすぎた保険料として加入者に返すべきものですが、年度末のこの時期にいたってはそれが困難です。そのために、予備費に計上することで、28年度予算への繰越金となることを見越した提案です。多額の黒字分を毎年毎年基金に積み上げるこれまでの運用を転換して、加入者の保険料負担の軽減にあてることをめざすものです。

 修正案は、本会議で山崎たすく議員が提案説明を行い。自民党議員が質疑し、宮本繁夫議員が答弁。水谷治議員が討論しました。

 採決の結果、共産党と無会派後委員1人が賛成しましたが、民主、自民、小梅などが反対して否決されました。

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