「保育の充実を求める請願」、自民・公明・民主などが反対し不採択に

宇治保育運動連絡会(保育所保護者会や保育所職員の組合で構成、西山由佳会長)が提出した請願は、次の7項目でした。

 1.「保育新制度」の拙速な実施はやめて、延期・凍結も含め、不安がなくなるまで十分な論議をしてください。 

 2.すみやかに待機児を解消してください。 

 3.すべての子どもたちが豊かな保育を受けられるよう、施設背いつ日を改善してください。 

 4.すべての子どもたちが安全で豊かに育つよう、職員を増やしてください。 

 5.障がい児保育の充実・拡充を図るための予算を増やしてください。

 6.保育所での地域の子育て支援をしていけるよう、予算を増やしてください。

 7.民間保育園の保育環境の充実のために、補助金を増額してください。

 請願の審議の中で、待機児は9月1日現在で147人いること、床暖房のありなしなど保育所ごとの設備格差が大きいこと、障害がい児保育への補助金が少なく民間園では加配の保育士の配置ができないこと、などが明らかとなりました。

 討論では、民主党の松峯議員が、この請願の「取り扱いによって、かえって過大な要望となり、そのことが市の施策全体の展開を大きく妨げることにもなりかねない」と反対しました。共産党の宮本議員は、子ども・子育て「『新制度』は、国と自治体の保育に対する責任を交代させ、保育を営利企業にゆだねるものです。」「保育をウィ利企業に委ねるのではなく、行政の責任で、保育所を増設することが求められています。」、請願内容が前回と同じなのは「保育をめぐる環境が改善されていないから」「当局は真摯にこのことを受け止めるべきであります。」と請願への賛成を表明しました。

 採決は、共産党の2委員が賛成、自民、公明、民主、無所属委員が反対し、不採択となりました。

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