「中学校給食の実施を求める請願」が採択

19日の文教福祉常任委員会で、宇治市の中学校給食の実現をめざす会が提出した「中学校給食の実施を求める請願」が、共産党、民進党、自民党などの賛成で全会一致採択されました。

中学校給食をめぐっては、2014年にも実施を求める請願が市議会に提出されましたが、自民・民進・公明などの反対で不採択となっていました。その後、京都府内の自治体で実地に踏み切るところがあいつぎ、宇治市でも実施を求める署名が1万筆を超えるなど市民の運動が広がっていました。昨年暮れの市長選挙では、それまで実施を拒んできた市長が「実施に向けて検討する」と公約するなど、市民の声が市政を動かし始めていました。今回の請願では、自民・公明・民進が従来の態度を変えて賛成に転じ、請願が採択されました。

請願の審査にあたって、同会の奥西ちひろさんが参考人として出席、「中学校3年間は短い期間だが、心と体をどのように育むかは一生涯に影響する。実施となると一定の時間がかかるのは理解する。だからこそ、すぐに検討に入ってほしい。」と訴えました。山崎たすく議員は、「どのような給食の方法を望むのですか」と質問、奥西さんは「小学校の給食のようにあたたかくておいしいものを求めます。どのような方式で実施するかは専門的に議論してほしい。」と答えました。検討・実施の時期の質問に教育委員会は、「昼食提供事業の総括をしているが、並行して給食検討の作業をしている。」と答弁しました。

請願が採択されたことで。同会の山下由香里さんは「請願がとおってよかった。私たちが思っている望ましい給食を実施してほしい。」、奥西さんは「子どもたちにとってよい給食になるよう今後も活動していきたい」と話しました。

 

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