「宇治市子ども条例案」についてご協力を

    「宇治市子どもの権利条例(案)」についてご協力のお願い

  節分を迎えてもなお、寒さ厳しいこの頃ですが、みなさまにおかれましては益々ご健勝のことと存じます。

 さて、1994年4月22日に日本政府が国連「子どもの権利条約」を批准してから今年で20年が経過します。国連「権利条約」は、子どもの権利を大きく4つの権利(生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利)に分け、その権利を守るよう定め、子どもにとって一番いいことを実現しようとうたわれています。

 党議員団は、2004年と2010年の2回、国連「権利条約」の主旨に則り、「宇治市子どもの権利条例(案)」を提案しましたが、残念ながら、可決することは出来ませんでした。

 今、子どもたちを取り巻く環境はどうでしょうか。

 例えば、国連「権利条約第27条」には「健やかに成長する権利」等が掲げられていますが、「子どもの貧困」は年々厳しさを増し、就学援助の認定者数は、市内のある小学校では8割、ある中学校では3割を超えるなど、まだまだ「健やかに成長する権利」が達成できない状況です。

 また、国連「権利条約第24条」には「子どもの健康を守り医療を受ける権利」が掲げられていますが、市内の産科・小児科が少なく、子どもの健康が心配です。

 国連「権利条約第19条」には「保護者からの虐待・放任から守られる権利」等が明記されていますが、市の虐待件数は5年前と比べると約3倍も増加しています。

  党議員団は、子どもを取り巻く深刻な状況を大きく改善するために、「子どもの権利条例」が必要だと考え、提案するものです。子どもの権利を守る条例は、すでに、全国の97自治体で制定されています。

 皆さまからご意見をお聞きし「条例(案)」に反映させてまいります。ぜひ、ご意見をお聞かせくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

*「宇治市子ども権利条例案」の概要は、「市政資料」ページに掲載しています。

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