第88回山宣墓前祭に230人 平和を守る誓い新たに

善法墓地の山本家の墓前で

 3月5日(日)、第88回山宣墓前祭が開催されました。「花を愛し、家族を愛し、反戦・自由・民主主義を貫いた山本宣冶(やません)の想いを今に生かそう」と呼びかけた墓前祭に230人がつどいました。

 新日本婦人の会の山田敬子さんの司会で始まり、開会前には有志グループのリードで、「山宣追悼歌」を合唱。開会挨拶は、実行委員長の本庄豊さん(宇治城陽久御山地区労働組合協議会議長)。「88年前に山宣が暗殺された後、いっきに侵略戦争に突入した。その悲惨な敗戦の後、日本は72年間戦争を拒絶してきた。このことは、世界の心ある人々の理想であり、日本人の誇りです。いま安倍政権によって、戦争への道、共謀罪=治安維持法の復活などが進められようとしています。これに対し、市民運動と野党共同で、平和への道を切り開こうとしています。あらためて、山宣の墓前で、平和へのたたかいの決意を誓いあいたい。」語りました。
 続いて、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟、日本民主青年同盟、全日本年金組合、日本国民救援会、新社会党、日本共産党の各代表から、弔辞・追悼の言葉がおくられました。愛知山宣会、JR総連から献花があり、東京山宣会からのメッセージが紹介されました。 
 「墓前の誓い」は、あさくら診療所歯科衛生士の玉置祐子さんが、「山本宣冶さん、安倍政権の暴走に対する私たちのたたかいは、昨年7月の参院選などで野党と市民の統一候補がが勝利しました。きたるべき総選挙での野党共闘実現に向けた協議の前進は、安倍政権を退陣意追い込む道筋を切り開いているといえます。」「日本国憲法施行70周年の今年を、自由と民主主義を貫く新しい政治実現への、歴史の残る転換の年とするために大いに奮闘することをあなたの墓前に誓います。」と読み上げました。
 山本家から、二女の井出美代さんから「毎年これが最後になると言いながら今年も来ることができました。93歳になりました。」とご挨拶があり、孫の山本勇治さんが、参加者に御礼が述べられ、「共謀罪が通ったら、宣冶が命を賭けてやったことが無駄になる。絶対に通してはいけない」と訴えられました。
 最後に、参加者は、山宣の生涯に想いを寄せながら献花を行いました。
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