市街地で授業時間にヘリ訓練  共産党などが中止申し入れ

自衛隊宇治駐屯地に申し入れを行う日本共産党田村和久洛南地区委員長など

 黄檗地域にある陸上自衛隊宇治駐屯地では、近年ヘリコプター訓練が急増しています。このほど宇治駐屯地司令業務広報より、5月18日と29日にヘリコプターの離発着を行うとの連絡がありました。その内容は、18日(月)は、13時30分から、輸送ヘリコプター1機の離発着、29日(金)は、9時35分から多用途ヘリコプター3機が離発着、11時30分から輸送用ヘリコプター2機と多用途ヘリコプター1機が離発着するというもの。

 多用途ヘリコプターと輸送用ヘリコプターはともに大型ヘリコプターで離発着訓練では大きな騒音が発生します。18日の訓練時に隠元橋付近を通りかかった住民の方は「騒音が激しく、会話が聞き取れなかった」と述べています。

  日本共産党宇治市会議員団は、陸上自衛隊宇治駐屯地の田原計司令に対し、「自衛隊宇治駐屯地におけるヘリコプターによる訓練について」との文書で、授業中に学校の隣接地で行われる離発着訓練の中止を求めました。また、19日の10時、日本共産党洛南地区田村和久委員長、宇治久世教職員組合と地域の住民がそれぞれ訓練の中止を求める申し入れを行いました。教職員組合は「学校での教育活動に影響を及ぼすものについては実施しないこと。学校の教員には当日の朝知らされた。29日は離発着の回数も多い。」と要望しました。田村委員長は、「先ほど事務所に電話があり『自衛隊の北側に住んでいるが、騒音に困っている』とのことだったと伝え、地域の方は「孫がすぐ近くの保育園に通っていて、心配している」と語りました。対応した自衛隊司令業務室の広報担当者は、「お伝えします」と答えました。

 党市会議員団は、宇治市長と教育委員長にも、自衛隊に中止を求めるよう申し入れました。

申し入れ文書の全文は次の下線部をクリックしてください 

  「自衛隊宇治駐屯地におけるヘリコプターによる訓練について」(自衛隊宇治駐屯地司令宛)

 自衛隊黄檗ヘリ訓練中止申し入れ(2015年5月20日宇治市長宛)

 自衛隊黄檗ヘリ訓練中止申し入れ(2015年5月20日教育委員長宛)

 

 

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