大切な人を守るために―過労死防止基本法制定の要請

5月17日、、「国の責任で1日も早く実効ある過労死対策を」という運動をすすめておられる寺本憲治弁護士と過労死裁判の原告だった荻野幸男さんが、議員団をたずねて、協力を要請されました。

「過労死」は、「働きすぎが原因となって引き起こされる死」です。長時間労働による疲労や精神的負担が過度に蓄積して心身の健康を損ない、ついには死に至るとされています。具体的には、脳内出血、心筋梗塞などの身体が破綻する過労死、うつ病の発症などで精神が破綻する過労死自殺があります。国際的にも「karoshi」として紹介されています。過労死ラインとされている「週60時間以上働いている人」は、現在日本に500万人以上いるといわれています。

この運動が求めているのは、「過労死防止基本法」の制定で、その内容は①過労死はあってはならないことを国が宣言すること、②過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること、③国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うことの3点です。

いただいたパンフレットに掲載されていた、父親を過労死自殺で亡くしたマーくん(当時小学1年生)の詩を紹介します。

 ぼくの夢 

大きくなったら

ぼくは博士になりたい

そしてドラえもんに出てくるような

タイムマシーンをつくる

ぼくはタイムマシーンにのって

父さんの死んでしまう

まえの日に行く

そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや

この運動についてのお問い合わせは、「ストップ!過労死 過労死防止基本法制定実行委員会」関西事務局 あべの総合法律事務所内 tel06-6636-9361 http://www.stopkaroshi.net/

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