共産党提案の政治倫理条項の改正案が可決

 共産党が提案した、宇治市議会基本条例に議員倫理についての条項を加えようという改正案が本会議で可決されました。

 木沢浩子議員が以下の通り賛成討論を行いました。

 本条例案は、議会基本条例第3条2項に、『政治倫理基準』と『政治倫理審査会』の設置を加えるよう改正するものです。

 宇治市議会基本条例はは、平成23年度4月1日から施行されましたが、本条例制定にあたっては、さまざまな論議が行われましたが、第3条で『議員の活動原則』として、『議員は、市政が市民の厳粛な信託によるものであることを認識し、その信託にこたえるため、政治倫理の向上と確立に務めなければならない。」とのみ定めました。

 しかし、この間、「議員の活動原則」に関わる問題として、2度にわたる問責決議が行われました。

 一つは、金ヶ崎議員が、『妻子がいるにもかかわらず、離婚者のための婚活サイトに登録して交際相手を探していた」ことが明らかとなった。この行為は議会基本条例に定めた政治倫理を踏み外し、議会の信用を失墜させるものであるという問責決議であり、もう一つは、片岡議員が、退会届を受理したと議長及び議会事務局職員を裁判所に提訴し、議長からからの会派解消報告の幹事会に出席した議員を被告とする訴状を送りつける行為は、議論への威圧とも取れる行為で、議会運営に混乱を招いているという問責決議であります。

 こうしたことは、市民の議会への信頼を損なうことになりかねません。議員が市民の信託にこたえるためにも、具体的な政治倫理基準を定め、政治倫理基準に違反する疑いがある場合には、政治倫理審査会において必要な調査を行い、必要な措置を執ることが必要です。

 以上の理由から本条例案に賛成するものです。

 条例案は、片岡議員が反対しましたが、それ以外の議員の賛成を得て、賛成多数で可決されました。

1 / 11