予算案が一票差で可決―予算委員会最終日

市長は今年度もなかばになってから急に「収入が足りない」「85億円不足だ」と言い出し、公共料金を軒並み値上げ、市民サービス大量切り捨てとする予算案を提案してきました。関係者と長く協力して実施してきた事業を協議もなく中止するなどの手法にも異論が続出。関係者・市民からも大きな批判がおきています。

予算委員会の審議でも「あまりにも突然」「急な展開に市民の理解を得られるのか」「山本市長の失政の結果だ」「拙速なやり方だ」と批判が続出しました。

3月26日に行われた討論では、共産党は「財政見通しはすでに大きな狂いが生じており、85億円もの収支不足の根拠はなくなった。市民サービス切り捨て、公共料金一斉値上げをやめるべきだ。市長はいったん立ち止まって予算を再検討して提出すべきだ」としました。自民党は「役所内部の改革が不十分だから反対する」、宇治維新は「弱い立場の人への施策を切り捨てるもので、はじめて予算に反対する」と述べました。民進党は「急ブレーキ、急ハンドルで、安全運転どころか大事故につながりかねない」といいながらなぜか賛成し、公明党は討論をせずに賛成しました。結果は、反対8人、賛成9人で、一票差で可決されました。

本会議でも各会派が予算委員会と同じ態度をとれば、反対が14人、賛成が13人で、否決になる可能性もでてきました。

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