「集会所再生プラン」実施延期へ

 宇治市は、2月8日の市議会市民環境常任委員会に、4月1日からとしていた「集会所再生プラン」の実施を延期する方針を報告しました。理由は、131の集会所のうち、「再生プラン」実施が困難なところが四分の一、流動的なところが半分で、説明会も開かれていないところもあり、使用契約を結んだ集会所はひとつもないので、「予定通り実施すると使用できない集会所が多数発生することになります」というものです。

 同プランは、市内にある131の市営の集会所を廃止し、地域組織に運営を移行する。現在集会所管理人に支給されている報酬も廃止して、必要なら地域で費用を工面するなどとするものです。地域での説明会でも、「そんなことでは管理を引き受ける町内会がない」、「管理人のなり手がない」、「使用料が高くなってしまう」、などの意見が多数でていました。

 委員会では、渡辺俊三委員の質問で、説明会の状況が実際には報告よりもっと遅れている実態があきらかになり、「公立集会所を廃止しようという方針は破綻していることが明らかとなった。実施を約束している民間集会所への援助は実施すべき」と主張しました。

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