「宇治市広報の音訳事業に関する請願」に、うじ未来が反対

宇治リーディングボランティア(代表:村西正良さん)と宇治視覚障害者協会(会長:今里忠幸さん)から提出された「宇治市広報の音訳事業に関する請願」は、「①宇治市広報の音訳・送付を、市の事業として取り組むこと。②音訳事業を担う音訳奉仕員の養成を、市の事業として実施すること。」というものです。「宇治市政だより」など宇治市が発行する各種広報の音訳は、これまで41年間にわたってボランティアが行ってきたが、ボランティア参加者たちの高齢化などもあり、事業とそれを担う後継者の養成を市が主体となって行って欲しいというももです。

全会派が賛成するとみられていましたが、委員会では、うじ未来の松峯議員が反対討論をして同じ会派の服部議員は退席し、本会議ではうじ未来の服部議員が反対討論をおこない、うじ未来7人全員が反対しました。松峯議員は、「本請願を採択するまでもなく市としては一定の取り組みをされていること」「他の関係団体とも協議をされ、ご理解を得る中で実施を判断されるべきであること」と反対しました。服部議員も、「請願が採択されるまでもなく、取り組みがされている」と反対討論で述べました。

共産党の大河直幸議員は、請願の賛成討論で「市民の行政情報の提供に、障害のあるなしで不利益が生じることがあってはなりません。行政情報を提供することは市に責務です。」「宇治市では広報の音訳事業は宇治リーディングボランティアのボランティア活動によって支えられ、41年もの長きにわたっる献身的な活動に依拠してきました。」「障害のある方たちへの行政情報へのアクセスを保障するために、宇治市でも音訳事業を実施するべきです。」と述べました。

本会議での採決では、うじ未来の7議員が反対し、それ以外の20人の議員が賛成して、請願は採択されました。

 

1 / 11