「子どもの権利条例」の制定をめざすシンポジウムを開催しました

  市会議員団は、5月18日(日)宇治市産業会館で、~子どもの笑顔輝く宇治を~「子どもの権利条例」制定をめざすシンポジウムを開催しました。

 社会福祉士でスクールソーシャルワーカーの仙田富久さんが、「宇治市子どもの権利条例案に対する私の期待」と題して報告。国連・子どもの権利条約と「条例」についての話、日本の子どもの現状を国際的な比較を交えて説明、日本で政治の貧困や大人の貧困が子どもに大きな負担を与え可能性の芽を摘み取っている例が紹介されました。

 次に、坂本優子市議が、宇治市における子どもの状況と市会議員団が準備中の「宇治市子どもの権利条例案」について報告しました。宇治市での虐待件数の増加、保育所の待機児童、改修が遅れている学校施設の状況などが資料をもとに報告され、条例案の骨子が説明されました。そして、「子どもの権利条例」の制定は、子どもをひとりの人間として権利の主体者として見るという「子ども観」の変革を伴うものだという条例制定の意義が語られました。

 シンポジウムには約60人が参加者しましたが、その中からの発言に移り、民間保育所の保育士、宇治小学校に子どもが通う保護者、不登校・ひきこもりの居場所を運営する団体の代表、しょうがい児の親子教室に参加している人、保育園の元園長、元小学校や中学校の教員などから発言がありました。「表情の乏しい子、あれこれと食べられないものの多い子、表現の下手な子などが十分な愛情を受けられない例」、「施設はきれいだけど、グランドでボールをけってはいけないといわれるほど狭い小中一貫校」、「しょうがいのある子への早期発見と対応が十分にされていない」、「ひきこもりの居場所の活動紹介」、「夜間中学校の位置づけを」、「小学校のトイレの実態など、老朽化した学校施設が、なかなか改修されない」、「この条例成立をぜひ成功させたい」などと発言されました。

 最後に二人の報告者が、「条例づくりの運動をみなさんで大きく広げていこう」「シンポジウムでの意見を条例に反映させたい」と発言しシンポジウムを終了しました

 

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